おはようございます。
草間です。
寒波襲来、寒さが厳しく真冬という感じ。
気が付けば大晦日、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。
一昨日、あさイチに自宅前で洗車をしていたら車の屋根が凍ってしまってどうする事も出来なくなりました
あれ、そんなに寒いんだ・・・みたいな。
本当にあっという間に今年も終わってしまいます。
私的には四季の季節感をゆっくり味わう余裕も無く仕事に没頭した1年でした。
そんな年の瀬、先日ご紹介させて頂いたさいたま市のH様邸も26日にお引越しが済みまして、予定より遅れはしましたが新居での年越しをして頂ける事が出来ました。
テーブルがお引越しに間に合わず仮にウチの事務所のテーブルをお使い頂いていたのですが、ようやく完成したので一昨日お届けして来ました
せっかくなので製作過程など少しご紹介。
ダイニングテーブル
素材は楓とウォールナットにしてみました。
内装に合わせた部分とアクセントとして色もバランスを考えつつ、デザインもくどくない程々の造作感が出る様に工夫しました。
まずは加工前に板を並べて色や雰囲気の確認。
天板用材は35oほどの厚さの材料なので30o仕上がりを目指して加工しました。
平面出しと板厚の調整、接合面を整えてから接合準備です。
ビスケットジョイントという方法で、機械で掘った溝にブナの木のチップを圧縮したビスケットを差し込み、特殊な接着剤で接合します。
接着剤を塗って合わせたら大きなクランプでしっかり締め付けます。
はみ出た接着剤を拭き取ったり段差や反り・曲りが出ない様締め付け具合を調整したりと行けないので作業中は手早く進めないといけません。
やり始める前にしっかり準備を整えて作業に臨みます。
そして2日ほど固定した後、クランプを外して接着状態の確認。
問題無し。
上手くいきました
表面の仕上げ作業に入ります。
今回はウレタンクリアでコートするので、まずはローラー刷毛でしっかり塗料を染み込ませます。
ローラーだと厚みも付け易いので一石二鳥。
3度ほど塗って乾燥させ、紙やすりで平滑にしてからスプレーガンで3回ほど塗り重ねて塗装は終了。
脚の製作過程は画像を撮り忘れましたので・・・いきなり完成
脚も30ミリ厚の板で構成されています。
天板の反り止めを兼ねているので天板と脚はビスで固定する方法を取っています。
楓の木目の変化が面白く、ウォールナットの木目・色と良い対比になっています。
サイズは長さ2060o 幅850〜950o 厚さ30o 天板高さ680oです。
余談ですがテーブル作成途中に外構工事の作業も進めました。
型枠も当社施工。
業者さんに頼むと支出が増えてしまうので、お客様の負担を減らすべく専門業者を入れず自分達で施工しています。
基礎屋さんにコンクリートを発注してコンクリートを打設。
土間均しは私には出来ないので、施主の従兄妹であるタイル屋さんにお願いしました。
そしてもう一つ、リビングテーブルの製作。
こちらはクラロウォールナットと楠の組み合わせ。
原盤を加工して板厚も調整終わり仮並べ。
こちらもダイニングテーブルと同じ方法で接合しました。
脚の部材もクラロウォールナットです。(共材)
接合作業が終わったら脚の接合金物の掘り込み加工などなど。
加工完了。
こちらはオスモオイルで木の質感を生かして仕上げました。
脚の製作過程は割愛しましていきなり完成(笑)
素材の魅力をできるだけ生かしたかったのでシンプルな構成・デザインを心掛けました。
直線基調で質感とボリューム感を優先しています。
サイズは長さ1230o 幅650o 厚さ50o 天板高さ450oです。
という事で、今年も最後まで作って作って作りまくった1年でした
モノ造りが仕事ですから当たり前なのですが、元請け工務店としての責任感・コストの削減やシームレスな施工の為に私自身の作業範囲が大工作業にとどまらずいろいろなジャンルに及んでいます。
大工工事に始まり、塗装・家具・外構などなど現場作業はもちろん、プラン作成や設計・施工管理、検査申請や事務作業全般もしなくてはいけません。
私自身がここまで関わるからこそ御提案出来るライフスタイルが有ると信じて作業にあたっているのですが、結果として工期・納期の遅れが発生してしまう事が問題だと思っております。
お客様も毎日現場にお見えになられる方が多く、進行途中での御要望から変更追加要素も多く(私が余計?な提案をしている可能性も多々有)、工期的にどうしても遅れてしまいがちになってしまいます・・・。
お待ち頂いているお客様には申し訳なく思っているのですが、やっつけ仕事は出来ませんのでどうしても遅れがちに・・・。
そしてここ数年、建築業界の職人の減少に伴って職方たちも多忙な状態で他現場との兼ね合いにもより深く配慮しないといけない状況にもなっています。
時代の変化というものなのか、若い世代の職人や関係者との仕事に対するスタンスの違いも感じる様になりました。
プロとしてのプライドとプライベートの楽しみ方との線引き、これからの時代はその辺りも考慮して行かないと若い世代と一緒に仕事していくのは難しいのかも知れません。
まぁ、プライドっていうのはやせ我慢な訳ですからプライドを持って取り組むなら自己犠牲しかありえないと思うんですけどね。
もうそんな根性論は古い考え方なんでしょうか・・・。
ちょっと脱線しましたが、そう云った事を踏まえて来年は内的要素・外的要素共にしっかり整理準備していきたいなと思っています。
実務はもちろん、プロセス・仕組みづくりにも配慮し、より洗練された流れでもの作りを心掛けます。
結果として出来上がったものも質が上がりコストも抑えられ納期にも遅れが出来くくなるのでは無いかなと。
まずは今もよりもプロセスを含めてより良い家・建物を作り、もっとお客様に喜んで頂けるものづくりに取り組みます。
少しづつしか進歩しないかもしれませんがお付き合い頂けますと幸いです。
本日より1月4日まで年末年始のお休みを頂きます。
緊急時などは上記日程中も対応可能です。
お困りの際には090ー3094ー2891 草間迄ご連絡ください。
本年も沢山のお仕事を頂きまして有難う御座いました。
来年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。
草間工務店 代表 草間洋仁