こんにちは。
草間です。
昨年川口市長蔵で新築工事をさせて頂きましたS様邸の竣工写真を御紹介させて頂きます。
こちら物件は私の協力業者さんの御親戚という御縁で工事をさせて頂く事になりました。
仕事仲間からの推薦、とても有り難く嬉しい思いです。
施主のS様、御紹介頂いたYさん、ご家族の皆さんに喜んで頂ける仕事を目指し、鋭意取り組んで参りました。
建物のコンセプト・イメージの構築も親戚の方がプランニングをされ、その構想をベースに建築基準法を始め諸条件をクリアする為に当方で修正させて頂きました。
概要
木造2階建
床面積 約125u (1階90u+2階35u)
外部仕上げ・構造
外壁 ガルバリウム鋼板製サイディング・レッドシダー材羽目板
屋根 ガルバリウム製 縦ハゼ嵌合式
木製筋交・耐力面材・制震ダンパー併用
構造計算・梁成検討済・耐震等級3相当
設計・施工・管理 草間工務店
内部仕上げ
壁・天井 ビニールクロス
床 ホワイトアッシュ無垢乱尺フローリング15mm厚・クッションフロア・天然石
造作家具
玄関収納・本棚・サイドボード・カップボード・吊戸棚・座卓・ベッド等
SR埼玉高速鉄道 戸塚安行駅至近 飲食店や商業誌施設も多く、学校や公園も多い素晴らしい立地です。
北東角地で風抜けも良く植栽付き歩道に面していて住宅として本当に羨ましい立地条件に有ります。
今回の画像はフォトグラファーの渡辺昌彦さんに撮影して頂きました。
以下、ご紹介して行きます。
(各画像はクリックにて別ウインドウで大きく表示されます)
外観
白い縦リブのガルバリウム製サイディングと黒いアルミサッシ・レッドシダー材の羽目板がスッキリとした外観です。
アプローチ
門扉・フェンスは既存をリメイクして再利用しています。
アプローチが植栽付きの歩道に面しているので、その雰囲気を大切にしながら外観を整える形で御提案をしました。
天然石乱形貼りのアプローチ
中庭形状になっているので植栽スペースとのバランスを取りながら曲線のアプローチになりました。
先々車椅子の使用の可能性なども考えつつ、無理の無い勾配としながら品と風格を感じて貰えるような設えを御提案しました。
内玄関
天窓から射す光が壁厚を利用した飾り棚を照らします。
造作の玄関収納も手を掛けやすい高さに設えてあります。
玄関収納の背面はスリッパ入れとマガジンラックになっています。
書斎兼寝室
造作したベッド・本棚・キャビネット。
わかりにくいですがモンキーポッドの無垢板で造った文机。
机の下部は足が落とせるように40センチ程床が下がっています。
キッチンダイニング
キッチンはTOCLAS製のBerryと云う製品です。
シンプルなスリムカウンターと栗皮色というカラーの塗装面材でスマートで高級感が有る組み合わせです。
右側は中庭・アプローチを望むダイニングスペースになっています。
ダイニングのカウンター
栓と云う国産材の無垢板を使いました。
杢の入り・目通り・目積み、どれをとっても素晴らしい良材です。
なかなか出会える材では有りません。
上下に造作収納を製作し、日常の使い勝手にも配慮してあります。
突板貼の基材をベースに現場で製作しています。
扉面材の配置・木目の柄合わせや目地の太さにも注意して仕上げました。
和室
客間であり仏間でもあり、中庭に面した気持ちの良い空間です。
仏様にも上質な空間をと思い、在庫のヤニ松の框材で仏間の造作をしました。
屋久杉の座卓
圧倒的な存在感。
伐採禁止の材なので土埋木を掘り起こして製材されたものになります。
数えきれない様な細かくうねった年輪、欠損や傷もこの材が辿ってきた歴史そのものです。
そんな天板とは対照的に脚は地松を使ってスッキリと仕上げました。
フローリングの先は中庭になっています。
個々の空間にゆとりが有り、素敵な空間になりました。
余談ですが、みんな驚くのですがこのお家は男性のお一人住まいです。
羨ましいですね。
使っている素材や見栄えだけ見ると潤沢な予算の上で成り立っているように見えるかも知れません。
もちろん建売住宅と同等の予算とはなりませんが、予算的にも十分配慮して抑えるるべき所は抑えた仕様になっています。
実物の出来栄えと内容に対してのコストパフォーマンスには自信が有ります。
あまりお金の話をしてもせっかくの竣工写真が台無しなのでこの辺で止めておきます…。
立地的に私の作業場と自宅のちょうど中間位の立地で元々の行動圏なので通り掛りに寄らせてただく事も多くなりそうです。
S様Y様にもご配慮頂きとても気持ち良く、効率的に仕事をさせて頂きました。
感謝の気持を心に今後も末永くお付き合いさせて頂きたいと思っています。
草間工務店 代表 草間洋仁